JAL法人ソリューション・サービスサイト

  • 中部国際空港セントレアと伊勢神宮を結ぶ、空・海・陸一体型のシームレスな移動サービスをJAL MaaSで実現

    • 津エアポートライン株式会社 さま
      安全タクシー三重株式会社 さま

中部国際空港セントレアと伊勢神宮間の二次交通課題をJAL MaaSで解決。空・海・陸一体型のシームレスな移動サービスを提供し、伊勢神宮へのアクセスが向上。

    • 課題
    • 定期高速バス運休に伴い、中部国際空港セントレアから、航路を利用した伊勢神宮への移動の利便性が低下することにより観光客減少が懸念された。
    • ソリューション
    • 予約に応じた貸切タクシーを導入し、新たな移動手段を整備。
      JALMaaS(経路検索・デジタルチケットサービス)による航空機・高速船・多頻度小型化タクシーをつなげた一体型のシームレスな移動サービスの提供。
    • 効果
    • 電車・バスで約150分の移動が航路、貸切タクシーの利用で最速105分に短縮され、伊勢神宮へのアクセスが向上。
      高速船とタクシーのセット券販売数は、当初想定の2倍をはるかに上回る反響。

地域が直面していた二次交通の課題

中部国際空港セントレアから三重県伊勢神宮への訪問者にとって、津なぎさまちと伊勢神宮地区を結ぶ定期高速バス路線は、この地域の魅力を探求する上で不可欠な交通手段でした。しかし、この重要な交通網が運行休止となるリスクに直面しており、伊勢神宮を訪れる人々にとって、電車・バスの乗り継ぎによる長時間移動や、手荷物を持った階段の昇降などの不便をもたらす可能性がありました。さらに、観光客の減少は地域経済の減収に直結するため、深刻な課題でした。

移動の利便性向上と地域課題解決への新提案

JAL MaaSはこれまで、空港からの移動の利便性向上や地域特有の交通課題の解決に取り組んできました。今回のプロジェクトでは、地域の交通事業者である、津エアポートライン株式会社さま、安全タクシー三重株式会社さまと協議を重ね、定期高速バスに代わり、予約に応じて高速船に接続する貸切タクシーを整備しました。お客さまのニーズにあった新しい移動を提供することで交通手段を維持し、さらに、国土交通省の「共創モデル実証プロジェクト」を活用することにより、初期導入に必要な資金面のハードルを下げプロジェクトを実現することができました。

JALMaaS(経路検索・デジタルチケットサービス)によるシームレスな移動サービスの提供

JAL MaaSでは、空港を中心としたその前後の移動手段や経路検索、地上交通の予約・手配をワンストップで提供するサービスを展開しています。今回、高速船サービスを運航している津エアポートライン株式会社さま、高速船からの接続として安全タクシー三重株式会社さま、それぞれのデジタルチケットをJAL MaaSにて実装し、お客さまがシームレスにご利用いただけるサービスを提供しました。
また、2024年2月1日から4月30日までの90日間限定で、セントレア港~津なぎさまち~伊勢神宮(内宮・外宮)間を一度の乗り換えで移動できる高速船とタクシーのセット券を特別価格で販売するキャンペーンも実施しました。空・海・陸の多様な移動サービスの手配を一気通貫につなげることで、乗り換えが必要な遠方からの移動のハードルを下げ、魅力ある三重県への来訪を促進する施策となりました。

電車・バスで約150分の移動が最速105分に短縮、伊勢神宮へのアクセスが向上

このプロジェクトにより、通常、電車やバスを利用した場合に約150分かかる移動が、最速で105分で伊勢神宮に到着できるようになり、お客さまの移動の利便性がこれまで以上に向上しました。
さらに、期間限定で提供された高速船とタクシーのセット券は、当初の予想を大幅に上回るお客さまにご利用いただきました。この反響を受け、今後も継続した販売を検討するとともに、さらなる誘客施策を行う運びとなりました。

担当からのコメント

    • 日本航空 事業開発部 MaaSグループ
    • 伊藤 優希

    三重県は、私の出身地であり、帰省の際に津エアポートラインさまをいつも利用しております。「伊勢神宮に行ってみたいけれど遠くて難しい」という声をよく耳にしていました。三重県には海・山・文化・食といった魅力が溢れており、多くの方に魅力を知ってもらい、訪れてほしいと願っていました。今回のプロジェクトにより、セントレアから伊勢神宮への最短ルートを高速船とタクシーで実現し、関東から日帰りでもお伊勢参りが可能になりました。この交通手段に多くの反響をいただき、移動のハードルが三重県への訪問の障壁になっていることを再認識しました。JAL MaaSでは、これらのハードルを下げることで、これまで訪れるのを諦めていた地域へのアクセスを容易にします。地域ごとの異なる課題に寄り添い、解決策を共に考えることで、より多くの方に利用いただけるサービスを提供していきます。

この事例で導入しているサービス

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