旅立つ前に

機内環境について

飛行機は離陸後少しずつ高度を上げ、高度約10,000mを音速に近い時速約900kmで飛行します。機内は気圧を調節する装置(与圧装置)とエアコンにより地上に近い環境を人工的に作り出していますが、地上と全く同じ環境ではありません。

  • 機内の気圧と気圧の変化
    水平飛行中の高度における機内気圧は約0.8気圧程度で、標高約2,000mと同じ環境です。酸素の割合は変化しないため、機内酸素分圧(空気中の酸素の圧力)も地上の約80%となります。気圧変化は航空機の離陸後の上昇および着陸前の下降の各々15〜30分間に起こります。
  • 気温
    エアコンにより摂氏24度前後で一定に保たれます。
  • 湿度
    飛行時間が長くなると機内湿度は低下し、長時間のフライトでは湿度は20%以下となります。
  • 振動
    離着陸時や気流の不安定な場所を通過したときに起こります。
  • 姿勢
    長距離国際線の場合、長時間座ったままの姿勢となります。

機内と機外の環境の違い

33,000フィートの場合

機外

機内

気圧

0.25気圧

0.8気圧

気温

-40~-55℃

24℃

湿度

0%

10~20%

機内で発生しやすい症状とその対処法

飛行機内の特殊な環境などが原因となって、私たちの身体はさまざまに変化します。
例としては、気圧の変化に伴うと考えられる耳の痛みなどがあげられます。
ここでは、機内でよくみられる航空性中耳炎や空酔いなどについて、その症状と対処方法・予防方法を解説します。

健康に不安のあるお客さまへ

病気があるからといって航空機旅行ができないわけではありません。
いくつかの例外を除き、事前の準備と飛行中の一般的な注意を守ることにより、慢性疾患をお持ちの多くの方々が安全に海外へ旅行をされています。
以下のコンテンツをご覧になり、無理のないご旅行をおたのしみください。

お手伝いを希望されるお客さまへ

お手伝いを希望されるお客さまに安心してご旅行いただくため、
日本航空では専用デスクを設けています。

特別な地域へ旅行される方へ

日本航空では気候や時差、飲料水などの各国現地情報を「各国現地情報」の中で掲載しております。また国立感染症研究所などの衛生、医療に関連するホームページへのリンクを用意しました。安全で快適な旅行にお役だてください。