以上の点にご注意いただき、快適な空の旅をお楽しみください。
長時間下肢を動かさずに座っていると、脚部の奥にある静脈に血のかたまり(深部静脈血栓)ができることがまれにあります。
この血栓が怖いのは、歩いている間にその一部が血流に乗って肺にとび、肺の血管を閉塞してしまうことです(肺塞栓)。
当初、深部静脈血栓が航空機内のエコノミークラスの旅客から報告されたため、エコノミークラス症候群の名前で知られるようになりました。
しかし、座席のクラスに関係なく、また航空機内以外の交通機関でも一定の姿勢のまま長時間動かなければ、同様の危険性があることから、旅行者血栓症という名称が使用されています。
以下のような病気や症状をお持ちの方が深部静脈血栓症を起こしやすいとされています。
「下肢静脈瘤・下肢の手術・けが・悪性腫瘍・深部静脈血栓症(既往)・凝固能異常肥満・経口避妊薬の使用・妊娠中・出産後」このような症状のある方は、あらかじめかかりつけのお医者様に相談することをお勧めします。
1.足を上下につま先立ちにする
2.つま先を引き上げる
3.ふくらはぎを軽くもむ
旅行者血栓症の初期症状:大腿から下の脚の発赤・腫脹・痛み
このような症状が発生したら、躊躇せず病院で受診してください。
快適なご旅行のために機内でできるリフレッシュ方法を動画でご紹介します。実際に機内でご覧になれる映像です。
航空機内の搭載医療品・医薬品については以下のページをご確認ください。