300年の歳月を経た伝承料理と静寂な空間が、かけがえのない京都での一日を演出
▲あゆは生きたまま仕入れ、お客さまに出す直前に串を打つ。臭みのないあゆそのものの妙味がたまらない
江戸後期に京都所司代より「川魚生洲八軒」の認可を受けた名店が「美濃吉」と名乗るようになったのは、明治になってからだという。季節を映す懐石と細部にまで行き届いた接客は京都・東山で受け継がれ、日々洗練されてきた。懐石に川魚を加えるのは「美濃吉」の伝統。名物のあゆは6月に旬を迎える。
選りすぐられた素材や料理の技だけでなく、静寂に包まれた「空気」も料理を際立たせるエッセンス。最高に贅沢な時間が、確かにこの場所に流れている。
▲蒲焼は白焼の後に蒸篭で約30分蒸し、秘伝のタレを用いて炭火で焼きあげる
▲粟田口の一画に静かに佇む享保元年(1716年)創業の「美濃吉本店 竹茂楼」
京都府京都市左京区粟田口鳥居町65【完全予約制】
営業時間:11:30〜14:00 17:00〜22:00 土・日祝11:30〜22:00
定休日:不定休