ここから本文です

自分らしい旅のヒントが見つかるWebマガジンサイト

  • Facebook
  • twitter
豊岡の四季
scroll scroll

兵庫県北部、但馬地域の要となる豊岡市。コウノトリの湯浴みで発見されたという
城崎温泉を始め、出石の城下町、山陰・但馬海岸など四季折々の美に溢れています。
この地を風景写真家、星野佑佳さんと伴に巡りましょう。

星野佑佳さん
星野 佑佳(ほしの ゆか)プロフィール
京都市生まれ在住。写真家・フォトエッセイスト。同志社大学法学部卒業。
2000年から海外や日本全国を放浪しながら撮影を始める。
2005年より地元である京都の風景や風物詩の撮影も手掛ける。
近著に「京の祭と行事365日」(淡交社)とフォトエッセイ集「撮り旅」(風景写真出版)がある。
map

豊岡市へは、コウノトリ但馬空港が便利 兵庫県の北端に位置する豊岡市へは、
コウノトリ但馬空港の利用が便利です。
東京(羽田)から大阪(伊丹)経由で約2時間、
大阪(伊丹)からは約40分で到着できます。

日和山海岸 龍宮城

いつ、どこで見たのだろう。
海に浮かぶ龍宮城の写真を初めて目にしたとき、
おとぎ話そのままの姿に強烈な憧れと写欲を覚えた。
以来、「この場所を秘密にしておきたい」という気持ちと、
「撮影した龍宮城のさまざまな情景を見てほしい」という
相反する想いに揺れながら、幾度となく日和山海岸に足を運んだ。

写真1
times

<撮影情報>●カメラ:Nikon D810 ●レンズ:AF-S NIKKOR 70-200mm f/2.8E FL ED VR ●撮影モード:絞り優先オート、1/500秒、f/8 ●ISO感度:400

円山川

豊岡の霧の源でもある円山川。
朝、橋のシルエットがやっとわかるほどの気嵐の中に
一艘の小舟を見つけ、慌ててシャッターをきる。
いま、近くの津居山漁港ではカニの競りが白熱している頃だし、
来日岳の眼下には、朝日を浴びた金色の雲海が広がっているはず。
冬の豊岡の魅力は尽きない。

写真2
times

<撮影情報>●カメラ:Nikon Z 7 ●レンズ:AF-S NIKKOR 70-200mm f/2.8E FL ED VR ●撮影モード:絞り優先オート、1/1000秒、f/11 ●ISO感度:100

来日岳

山頂まで車で行ける来日岳から、夜の豊岡を眺める。
日本一霧が多いという豊岡は、しばしば雲海に包みこまれるが、
今宵は、天女の羽衣のごとき優しい霧だ。
薄く透けて見える街の灯が、蛍みたいにチラチラと光り美しい。
あと数時間で日の出の時刻。
今日も新しい一日が始まろうとしている。

写真3
times

<撮影情報>●カメラ:D850 ●レンズ:AF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8E ED VR ●撮影モード:マニュアル、618秒、f/11 ●ISO感度:100

出石神社

元旦は人で溢れかえるだろうと、
大晦日の真夜中に出石神社へ向かう。
朝にはまだ遠いせいか、境内は驚くほど静まり返り、
かがり火の薪がはじけるパチパチという音が響くだけ。
時折、若者たちが参拝に来ると賑わうが、
またすぐに凛とした静かな夜が蘇る。

写真4
times

<撮影情報>●カメラ:Nikon Z 7 ●レンズ:NIKKOR Z 24-70mm f/4 S ●撮影モード:マニュアル、6秒、f/11 ●ISO感度:100

神鍋高原

関西では貴重なスキー場がある神鍋高原。
稲株の残る田んぼに薄氷が張っていた。
パリンと割れそうな繊細な多角形が、
雲間からもれる光にキラキラ輝いている。
農業も盛んな豊岡、最近は農家民宿も人気らしい。
来冬は泊まってみたいな。
と囲炉裏で温まる自分を想像してほっこりした。

写真5
times

<撮影情報>●カメラ:Nikon Z 7 ●レンズ:AF-S NIKKOR 70-200mm f/2.8E FL ED VR ●撮影モード:絞り優先オート、1/125秒、f/13 ●ISO感度:200

お腹も心も満たすポットが盛りだくさん。豊岡市大特集
ページトップへ戻る