スリランカは、南アジア・インド半島の南東沖、インド洋上に浮かぶ島国で、本島といくつかの小島から構成されています。正式国名は、スリランカ民主社会主義共和国。スリは輝く、ランカは島を意味します。
面積は北海道の約0.8倍の65,607km2で、人口は約2,067万人。首都はスリ・ジャヤワルダナプラ・コッテです。スリランカは、紀元前5世紀にシンハラ人の先祖にあたる人々が北インドから移住して王国をつくったことがはじまりとされます。紀元前3世紀には仏教が伝えられたとされ、これ以降小乗仏教を主体として仏教が興隆し、現在までその信仰はシンハラ人の多くによって守られています。16世紀にポルトガル人がコロンボに商館を建設し植民地化したことからはじまり、17世紀にはオランダが、18世紀にはイギリスが植民地化しました。長い植民地時代を経て、1948年にイギリス連邦内の自治領としてセイロンの国名で独立しました。その後、1983年から2009年までシンハラ人とタミル人との大規模な民族対立が起こり、全土にわたって内戦状態が継続しました。26年にわたった内戦終結後は、観光業の復活などから急速な経済発展をとげています。スリランカの国土は、中央部から南部にかけての山岳・高原地帯、山岳地帯の周辺部にあたる高原ベルト地帯、南西部と北部〜東部にかけての平坦な土地の3つに分けることができ、起伏に富んだ地形となっています。宗教は仏教徒:70%、ヒンドゥー教徒:10%、イスラム教徒:8.5%、カトリック教徒:11.3%と、仏教を中心にしながらもさまざまな宗教が信仰されています。こうしたスリランカには、小さな国土にもかかわらず、6つの世界文化遺産と2つの世界自然遺産の計8つの世界遺産を有します。
言語:シンハラ語、タミール語、英語 人口:約2,067万人
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