ルクセンブルクは、ヨーロッパ西部、ベルギー、フランス、ドイツに囲まれた内陸国で、正式国名はルクセンブルク大公国。面積は日本の神奈川県程度の約2,586km2、人口は約58万人で、首都はルクセンブルクです。
ルクセンブルクの歴史は、西暦963年にアルデンヌ家のジイクフリート伯が領土を築いたのが始まりで、アルデンヌ家の分家ルクセンブルク家の皇帝カール4世によって、1354年にルクセンブルク公国に昇格。その後他国の支配を受けましたが、1815年に大公国として自治を回復しました。1839年にはロンドン条約により、ルクセンブルク大公国は、ベルギーとオランダに領土を二分割されましたが、1867年に永世中立国を条件にオランダから独立しました。第一次世界大戦と第二次世界大戦ではドイツに占領されたため、1948年に中立政策を放棄し、オランダ、ベルギーとともにベネルクス関税同盟を結成。1949年にはNATO(北大西洋条約機構)に加盟、1952年にECSC(欧州石炭鉄鋼共同体)に加盟し、1958年にはEEC(欧州経済共同体)とEURATOM(欧州原子力共同体)にも加盟。
自治と他国支配を幾度も体験したルクセンブルクは、国力を強めるため、1960年代から鉄工業に力を入れ復興し、1970年代初頭の石油危機以降は、鉄工業中心の産業構造から、金融サービス業中心の産業構造への転換に成功し、現在では欧州の金融センターとしての地位を確立し、経済力では世界でもトップレベルを誇る豊かさになりました。
ルクセンブルクは、森と渓谷の国といわれ、美しい自然の中に、古城や教会、田舎町が点在しています。首都ルクセンブルクは、北のジブラルタルといわれる城砦都市で、世界遺産にも登録され、アルゼット川に面した断崖絶壁から見下ろす絶景や、旧市街を楽しむ旅行者でにぎわっています。 言語:ルクセンブルク語、フランス語、ドイツ語 人口:約58万人
|