スウェーデンは、ヨーロッパ北部、スカンジナビア半島東側に位置する立憲君主国で、正式国名はスウェーデン王国。国土の南は北緯55度付近から北は北緯70度近くまで達する細長い国で、面積は日本の約1.2倍の約45万km2、人口は約1,003万人、首都はストックホルムです。
スウェーデンに人々が住み始めたのは紀元前1万年ころで狩猟や漁労で生計を立てていましたが、紀元前3000年ころには農業を営むようになりました。
800〜1000年のヴァイキング時代には東方へと進出し、バルト海沿岸やロシア内陸部などの交易を広めて勢力を強めると同時に、それぞれに独立していた地方が次第に合併されて、1250年に初期の国家統一を成し遂げました。
14世紀中ごろから16世紀にかけてドイツのハンザ同盟がスウェーデンの交易に影響を与え、各地に都市が築かれました。
1397年にデンマークの女王、マルガレータ1世の元で、デンマーク、スウェーデン、ノルウェーの3国が団結し、カルマル同盟を結びましたが、この同盟はデンマークによる支配だったために対立と抗争を繰り返し、1523年にスウェーデンの貴族グスタフ・ヴァーサが国王となり、スウェーデンは独立を宣言。バルト海沿岸に領土を拡大しバルト海帝国を確立。北ヨーロッパ最大の強国に成長しました。
その後、バルト海の出口を求めるロシア、デンマーク、ポーランドの連合軍と大北方戦争を戦い、1721年に敗北してバルト海沿岸の覇権を喪失。1809年にはフィンランドも奪われました。
第1次、第2次世界大戦では中立政策を維持し、1946年には国際連合に加盟。1995年には欧州連合(EU)に加盟しましたが、2003年にユーロ不参加を決定しています。
かっては、農業国だったスウェーデンは、豊かな天然資源と、勤勉な労働により、急速に成長し、北欧一の工業国に発展し、高所得を維持しながら、福祉国家としての地位を高めています。
スウェーデンは、森と湖の国で、約95,100の湖があり、国土の半分は森林に覆われています。首都ストックホルムは、多くの群島に囲まれた美しい都市。南部にはヴァイキングの遺跡が多く残り、北部はオーロラや氷のホテルで知られ、中部はスカンジナビア山脈の荒々しい光景が楽しめます。
言語:スウェーデン語(ほとんどの人が英語を話します) 人口:約1,003万人
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