ネパールは、南アジア、ヒマラヤ山脈南麓に位置する内陸国で、南北をインドと中国に挟まれています。正式国名は、ネパール連邦民主共和国。面積は、北海道の約1.8倍の14.7万km2。首都はカトマンズです。
ネパールは、1769年にグルカ王朝による統一国家が成立。その後、ラナ家による専制政治が続きましたが、1951年に王政が復活。当初は民主化を推進しましたが、1960年にマヘンドラ国王はクーデターを実施し、議会を解散して30年にわたる独裁を続けました。民主化を要求する国民運動の高まりに、ビレンドラ国王は、1990年に国王を長とし、首相を長とする複数政党制による議会君主制民主主義に同意しましたが、2001年にビレンドラ国王一家が殺害されると、弟のギャネンドラが国王となり、ネパール会議派のデウバ首相や閣僚を解任し、国王親政を実施。1990年の民主化運動が踏みにじられたため、政党や民衆の抵抗が強まり、2006年4月の民衆デモにより国王の独裁は崩壊。ネパールでゲリラ活動をしていた共産党毛沢東派と新政権が和平を実現。2007年1月には暫定憲法も制定され、ネパールを「連邦民主共和制国家」とすることが決められ、ネパール王政は2008年に廃止され、制憲議会が発足し、新しい国造りが始まっています。
ネパールは、世界最高峰のサガルマータをはじめヒマラヤの秀峰がそびえる山岳国で、サガルマータ国立公園(自然遺産)、チトワン国立公園(自然遺産)とともに、カトマンズ盆地(文化遺産)、仏陀の生誕地ルンビニ(文化遺産)の4つが世界遺産に登録され、ネパールを訪れる旅行者を楽しませています。
言語:公用語はネパール語、英語を話せる人も多数います。
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