ポーランドは、ヨーロッパ東部、バルト海を望む国で、正式国名はポーランド共和国。面積は日本の約5分の4の約32.3万km2、人口は約3,800万人で、首都はワルシャワです。
ポーランドに最初の統一国家ができたのは、9〜10世紀ごろで“平原の民”という意味のポラーニエ族が部族を統合。ポラーニエ族の王、ピアスト朝ミェシコ1世が966年にカソリックに改宗し、神聖ローマやチェコ候国などに対して独立を維持しました。その後、1386年に起こったヤギェウォ王朝が、ドイツ騎士団との戦いに勝って王領プロイセンを支配下に置き、バルト海への出口を確保し、穀物輸出で繁栄を極めました。1572年にヤギェウォ王朝が滅びると、1601年にスウェーデンがポーランドに侵攻し始め、1656年にはプロイセンが侵入し、ロシアも介入。やがて、ロシア、プロイセン、オーストリアの3国が1772年、1793年、1795年の3度にわたってポーランドを分割し、ポーランドは消滅しました。第1次大戦後の1918年にポーランドの独立が保障され、123年ぶりにポーランドの分割が終わりましたが、第2次世界大戦で西からドイツが侵攻し、東からはソ連が進入し、ポーランドは戦場と化しました。ドイツの敗戦で第2次世界大戦が終わり、ポーランドはソ連の影響下に置かれ、社会主義体制の国家となりましたが、自由化を求める運動が高まり、自主管理労組「連帯」が結成され、1989年の自由選挙で非共産党系政権が誕生。ポーランドは自由主義国家となり、 1999年にはNATO(北大西洋条約機構)に加盟。さらに2004年にEU(欧州機構)にも加盟しました。
言語:ポーランド語(中・高年齢の人はロシア語、ドイツ語も話します。若い人はフランス語、英語を理解しています) 人口:約3,800万人
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