南アフリカは、アフリカの最南端に位置する国で、正式国名は南アフリカ共和国。面積は日本の約3.2倍の約122万km2、人口は約4,830万人、首都はプレトリアです。
南アフリカは、1488年、ポルトガル人の航海者バルトロメウ・ディアスが喜望峰に到達。1652年にオランダ東インド会社がケープタウンに上陸してアジアへの船舶の補給基地にしようとしましたが、オランダ系農民のボーア人が入植してケープ植民地を建設しました。1814年にケープ植民地は、英国の植民地となり、英国の支配を嫌ったボーア人は、内陸に移動してナタール共和国、トランスバール国、オレンジ自由国を相次いで建国。二度にわたるボーア戦争の結果、英国が勝利し、全域が英国領に帰属しました。1910年、英連邦内の自治領南アフリカ連邦が発足。白人優位のアパルトヘイト(人種隔離政策)を本格化したため、国際社会から非難されました。1961年に英連邦を脱退し、南アフリカ共和国と国名を変更。1976年ソウェト暴動を機に黒人による武力闘争の本格化や世界的な経済制裁によって1991年には、アパルトヘイト関連法は廃止され、人種差別は終結しました。1994年4月、全人種参加による制憲議会選挙を実施。初の黒人大統領ネルソン・マンデラ率いる新政権が誕生。同年5月、アフリカ統一機構(OAU)に加盟し、英連邦に復帰しました。1996年には、あらゆる差別の禁止を明確にした新憲法が公布され、1999年に2回目の全人種参加による選挙が実施され、ターボ・ムベキ大統領が就任。2004年の総選挙でもムベキ大統領が再任されました。南アフリカ共和国は、2010年にはサッカーのワールドカップ開催国として国際社会に大きく寄与する国に成長しています。 言語:英語、アフリカーンス語、パンツー諸語(ズールー語、ソト語ほか)の合計11が公用語 人口:約4,830万人
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