パラオは、太平洋西部、ミクロネシア西端にある約200の島々からなる国。正式名称はパラオ共和国。陸地面積は約507km2、人口は約1万9千900人です。首都は、バベルダオブ島マルキョクに置かれています。パラオは南北約640kmに約200の島々が散在し、人が住んでいるのは9島のみで、大多数は無人島です。
パラオの歴史は、紀元前100年ごろ人が住み始めたと言われ、1783年にイギリス船「アンテロープ」号がアラカベサン島沖で座礁し、パラオと西欧との接触が始まりました。1885年にスペインがパラオを植民地化しましたが、1899年にドイツに売却し、パラオはドイツの支配を受けました。1914年に第一次世界大戦が始まると、日本はパラオを含むドイツ領ミクロネシア(南洋群島)を占領。1920年に国際連盟によって、日本がパラオを含むミクロネシア(南洋群島)の委任統治が認められ、1922年に南洋群島を管轄する南洋庁本庁をコロール島に設置しました。1945年に第二次世界大戦が終了し、アメリカ軍がパラオを占領。1947年に国連の太平洋信託統治領としてアメリカの統治が始まりました。
1881年に非核条項を含む憲法を公布して、自治政府が発足。初代大統領にハルオ・レメリクが選出されました。経済援助と引き換えに米国に防衛権を委ねる自由連合国への移行が予定されていましたが、自由連合協定案は、非核条項が妨げになり、その有無を巡って住民投票が繰り返され、1993年非核条項を凍結し、自由連合協定案を承認。1994年にアメリカとの自由連合国として独立、国名もパラオ共和国と改め、国連にも加盟しました。
言語:パラオ語、英語 人口:約1万9,900人
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