ニューカレドニアは、日本の南東約7,000km、ニュージーランドの上あたりに位置するフランスの海外領土。本島のグランド・テール島と、周辺のイル・デ・パン、リフー島、マレ島、ウベア島などの島々から成り立っています。面積は約1万9,110km2、人口は約25万人で、首都はヌメアです。
ニューカレドニアは、1774年にイギリス人のキャプテン・クックが来航。1853年にナポレオン3世の命を受けたフェヴリエ・デ・ポワント海軍大将が領有を宣言し、フランスの植民地となりました。1887年まではフランスの流刑地として3万余の政治犯が送り込まれ、第2次世界大戦の際はアメリカ軍の基地として利用されました。1946年にはフランスの海外領土として認められ、住民は植民地的地位からフランス国籍を持つことになりましたが、1970年代後半から44%を占める先住民のメラネシア人による独立運動が高まり、フランス政府は、1998年4月にカナカ社会主義民族解放戦線(FLNKS)、カレドニア共和国連合(RPCR)間で、ニューカレドニアの将来を考えるヌメア協定を結びました。この協定は、1999年よりニューカレドニアに一定の自治権を与え、15〜20年後に独立するかどうかを国民投票で決定するというもので、ニューカレドニアは特定領域では、自治権を保持する新たな地位へと発展しました。
また、ニューカレドニアは、世界屈指のニッケルの産出国で、日本はその第一の輸出先。戦前に移住した日本人鉱山技術者らの子孫もいるほど深いかかわりを持っています。近年は南太平洋のリゾートとしても開発され、プチ・フランスの雰囲気と、天国にいちばん近い島で有名な観光国となりました。 言語:フランス語 人口:約25万人
|