タヒチの代名詞で知られる「フランス領ポリネシア」は、日本から南東に約9,500kmの東部南太平洋上に浮かぶ美しい島々で、タヒチ島やボラボラ島、モーレア島などが属するソシエテ諸島、その東隣のツアモツ諸島、北東のマルケサス諸島、真南のオーストラル諸島そしてガンビエ諸島の5列島、約118の島々で構成されています。面積は約4,100km2、人口約27万人で、首都はパペーテです。
ポリネシアは、古代にアジア東南の島々から渡来した海洋民族によって歴史が始まったといわれ、タヒチをヨーロッパ人が最初に発見したのは、1767年にイギリス人のサミュエル・ウォリス。1768年にフランス人のブーガンビル、1769年にイギリス人のジェームス・クック、1788年にはイギリス戦艦バウンティ号の反乱で知られるブライ船長がタヒチを訪問しています。
このころ、タヒチ北部の首長だったポリネシア人のトゥがバウンティ号の反乱兵士を傭兵として雇い入れタヒチ島を征服し、モーレア島も統一して1797年にポマレ王朝を樹立しました。
タヒチ島の存在を知ったイギリスとフランスは、宣教師を送り込み、植民地獲得に向けて覇権を争った結果、1842年にポマレ4世はフランスの圧力に屈して、フランスの保護領となることを認め、さらに1880年にポマレ5世は主権をフランスに譲りポマレ王朝は消滅し、タヒチはフランスの植民地になりました。その後1957年にフランスの海外領土に昇格し、現在では、自治権も拡大し、「フランス領ポリネシア」は、地球上最後の楽園として、タヒチやボラボラ島、モーレア島など美しいリーフや白砂のビーチ、手付かずの自然を楽しむ世界の人々に愛されて繁栄しています。 言語:フランス語とタヒチ語(公用語) 人口:約27万人
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