オランダは、ヨーロッパの北西部、北海を臨む国で、正式名称はオランダ王国。面積は日本の九州とほぼ同じ約4万1,526km2、人口は約1,653万人、首都はアムステルダムです。
オランダ、ベルギー、ルクセンブルクの三国が位置するヨーロッパ西北部は、古くはネーデルラントと呼ばれ、ローマ帝国、フランク王国、ブルゴーニュ公国、オーストリアのハプスブルク家、次いでスペインが支配。1568年、オランダはネーデルラント連邦共和国として独立を達成し、17世紀には海洋国として飛躍的な発展を遂げました。その後植民地戦争でアメリカに敗れて衰退し、フランス革命後、フランス領となりましたが、1815年にネーデルラント王国として再び独立しました。第2次世界大戦ではナチス・ドイツの侵略により、ドイツの占領下に置かれ、1945年5月に連合軍によって解放されました。戦後は工業化を進め、近代工業国として発展。1948年には、独立したベルギー、ルクセンブルクと経済同盟を結び、ベネルクス3国と呼ばれるようになり、1957年にはEEC(欧州経済共同体)に加盟し、新たなる発展を展開しています。
オランダの国名、ネーデルラントは、「低地の国」の意味で、国土の1/4が海面より低地で、永年の干拓工事によって国土が広げられたものです。海面下に位置する都市には、運河や水路が張り巡らされ、風車が水を汲み上げるなど水と闘ってきた歴史があります。この水との闘いを物語る風車群や、水揚げポンプ場、美しい干拓地などは世界遺産に登録されました。
春には、オランダを代表するチューリップで有名なキューケンホフ公園には70万人以上の人々が世界各地から訪れ、美しい運河と街並みの風景や、歴史的建造物、美術館めぐりなどオランダを楽しむ旅行者は年毎に増えています。 言語:オランダ語 人口:約1,653万人
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