天橋立

京都府の最北部にあり、日本海に面した丹後地方は「海の京都」といわれています。

「古都・京都」とは一味違う、知る人ぞ知る丹後の魅力を紹介します。

舟屋越しに浮かび上がる一本桜

海にせり出すように見える地域独特の建造物「舟屋」が立ち並ぶ伊根町。重要伝統的建造物群保存地区に選定された集落を見下ろす高台には海蔵寺の一本桜があり、伊根町の花の名所となっています。開花時期にはライトアップも開催。海をはさみ舟屋越しに浮かび上がる夜桜は、なんとも幻想的な光景です。

サバのおぼろが味の決め手

丹後名物「ばら寿司」は甘辛く煮付けたサバを細かくほぐした「おぼろ」を使うのが特徴の郷土料理。サバのおぼろのほか、しいたけ、錦糸玉子、紅ショウガなどを彩りよく散らし、見た目がとても華やか。祭りや祝いの席といったハレの日に欠かせないごちそうで、長く地元の人たちに愛され続けています。

海の京都・丹後が誇る絶景

日本三景の一つ「天橋立」は、何千年もの歳月をかけて自然が作り出した、海の京都・丹後を代表する名所です。

全長約3.6kmの細長い砂州に、約5,000本もの松が生い茂るその姿は、古くから天に昇る龍に例えられてきました。宮津湾を囲むように設置された3つの展望所では、それぞれ違った趣の天橋立を楽しめます。

海蔵寺の一本桜

ばら寿司(写真提供:海の京都DMO)

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