エジプトは、アフリカの北東部、ナイル川中・下流域に位置する国で、正式国名はエジプト・アラブ共和国。面積は約100.1万km2で日本の約2.6倍、人口は約7,750万人で、首都はカイロです。
エジプトは、世界4大文明の発祥地のひとつで、紀元前3000年ころ国家が形成され、ファラオが統治する国となり、神々をあがめる宗教や、学問の普及、ピラミッドや神殿の巨大建造物建設など、高度な古代文明が生まれました。紀元前30年ころファラオの時代が終わり、ローマ帝国の支配を受け、キリスト教も伝来。641年にエジプトを征服したアラブの植民地となり、エジプトのイスラーム化が始まりました。これまでキリスト教の信者だった人々は、イスラームに改宗し、カイロはイスラームの中心地として発展。そのアラブ王朝も衰退すると、オスマン=トルコ、英国に支配されましたが、1952年にナセルの率いる自由将校団によるエジプト革命が起こり、約2300年ぶりにエジプト人による国家が復活しました。1869年に開通したスエズ運河も1956年に国有化し、4次に亘る中東戦争の後、1997年にイスラエルと平和条約を締結し、アラブ世界の盟主的存在となり、中東和平の一役を担っています。
国土の約90%以上が砂漠のエジプトは、地中海沿岸や紅海などにリゾートがあり、世界遺産に登録されたピラミッドや、神殿群、墓地遺跡、イスラームの壮麗なモスクなどが残され、訪れる観光者は毎年400万人を超えています。 言語:公用語はアラビア語 人口:約7,750万人
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