ニュージーランドは、太平洋南西部に位置する北島と、南島を中心とした島嶼国で、英国連邦の一員でありながら立憲君主制の独立国家。面積約27万1,000km2(北島11万6,000km2、南島15万1,000km2、周辺の島々4,000km2)で、日本の国土の約4分の3。人口は約504万人、首都はウエリントンです。
ニュージーランドは、10世紀ごろ、南太平洋のポリネシアから移住してきたマオリ族で歴史が始まり、マオリ族は農業と狩猟で暮らしながら、独自の文化を築き上げました。17世紀に入ると、ヨーロッパ人がニュージーランドに渡来。1642年にオランダ人のアベル・タスマン、その後1769年に英国人のジェームズ・クックが島に上陸。マオリ族と交流を深め、1840年に英国総督とマオリの首長たちとの間で締結されたワイタンギ条約で、ニュージーランドは英国の植民地となりました。さらに1907年には英国の自治領となり、1947年にはウエストミンスター憲章によって完全独立を達成。現在は英国君主であるエリザベス2世を国家元首とし、その代理人の総督(5年任期)を象徴とする立憲君主制国家として繁栄しています。この間、ニュージーランドは、1893年には世界初の婦人参政権を確立。老齢年金法、土地改革などの政治改革を進め、高度な福祉国家へと歩みました。
美しい自然に恵まれたニュージーランドは、北島ではトンガリロ国立公園、南島ではマウント・クックや、フィヨルランド国立公園などを包括したテ・ワヒポウナム、本土の南島に浮かぶスネアズ、オークランド、バウンディ、アンティボディス、キャンベルの5諸島を合わせた亜南極諸島などが世界遺産に登録されています。 言語:英語 人口:約504万人(2019年12月現在)
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