大自然を五感で楽しむ和モダンリゾート

静岡県伊豆市に位置する、狩野川沿いに佇む月ヶ瀬温泉の宿「雲風々（うふふ）」。松尾芭蕉の『おくのほそ道』の一節にある「片雲の風にさそはれて……」のように、ふと旅に出たくなった時この宿に来てもらいたい、という思いを込めて宿の名前が付けられたという。

和風旅館の趣に、ホテルの機能性と快適性を加えた和モダンリゾートで、客室は七室のみ。全室に源泉掛け流し露天風呂が備えられ、24時間、人目を気にせず湯浴みを楽しめる。各客室には「流清」「笹音」「月響」など自然をテーマにした名前が付けられ、部屋の随所に意匠が凝らされている。川沿いの流清の部屋は、大きな窓から澄んだ狩野川の川面を望み、せせらぎに耳を傾けながらゆったりと寛げる。また庭に面した月響の部屋では、月ヶ瀬という地名の由来ともいわれる美しい月夜を、広々としたテラスで満喫できる。

四季折々で表情を変える大自然に囲まれながら、刻々と移りゆく景色とともに滞在する――。そんな贅沢な時間を過ごしていると、“うふふ”と自然と笑みがこぼれてくる。まさにここは、訪れた人を笑顔にさせる宿だ。

大人の休日に心潤う沖縄のリゾートホテル

窓を開けると心地よい風が通り抜けていく。そして波音に耳を澄ます――。ここは沖縄本島北部の部瀬名岬に佇む「ザ・ブセナテラス」。1997年の開業以来、ホスピタリティの高さに定評のある、沖縄屈指のリゾートホテルだ。

大自然に抱かれた広大なホテルの敷地内には、さまざまなタイプの部屋があり、特に「クラブコテージ」はプライベート空間が保たれ、思い思いの時間を過ごすことができる。なかでもラグジュリアススイートは一戸建てのヴィラタイプで、幅2メートル、長さ4メートルのプライベートプールが備わった贅沢な空間だ。青空の下でプールに身を委ねるもよし、デッキチェアに座って海を眺めるもよし。日々の喧騒を忘れ、ゆるやかな時間が自然と心を満たしていく。

そして今年7月に開業25周年を迎える。滞在中にもっと海を感じてもらいたい、との思いから「海とテラス」をコンセプトに、客室やメインダイニングなどのリニューアルが行われている。ほかにも、今年は25周年のさまざまなイベントが実施される予定だ。この夏、新たに生まれ変わったザ・ブセナテラスを訪れたい。