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- 地元客室乗務員とめぐる日本旅レポート

いにしえは出羽国と呼ばれていた山形県。広大なる最上川が流れ、蔵王や鳥海、西吾妻などの名峰を抱く山形は、古来より全国有数の山岳信仰の霊場として厚く信仰を集めてきました。また江戸時代には、松尾芭蕉が「おくのほそ道」で足跡を残した地でもあります。芭蕉はこの地で最上川下りの船客となり、山寺で「蝉の句」を詠んだことはあまりにも有名。そんな俳聖も愛でた山岳の自然に囲まれた山形は、同時に温泉やグルメなど自然の恵みの宝庫でもあります。なんと県内の35市町村すべてに温泉が沸く全国唯一の県であり、そのお湯のバラエティもさまざま。

渓谷にひっそり佇む湯治場から日本海を臨む温泉まで、数々の名湯巡りも山形旅行の魅力のひとつです。食の楽しみも、サクランボや蕎麦、米沢牛など特産品に事欠きません。今回は山形県出身のJAL客室乗務員が、山形の温泉と自然、グルメを満喫できるスポットとをご紹介。地元出身ならではのおススメ情報も交えた山形紀行をお届けします。
豊かな自然と郷土料理、米どころならではの美味しいお酒。そして、皆さんにお伝えしたい山形のもう一つの魅力は、空が広いことです。訪ねた先々で見た山々に囲まれた空は、私が育った頃と変わらず広がっていて、ゆっくりとした時間を感じることができました。
訪れた人だれもが広大な景色の中でどこか懐かしく感じる山形の魅力を、みなさんにも感じて頂ければ嬉しいです。


